オケラ街道の奇人

令和という斜面に踏み止まって生きる奇人。自称抒情派馬券師、オケラ街道に潜む。

同調圧力

緊急非常事態宣言がとうとう発令されました。

この感染症対策。
手洗いやうがいは大切ですよ。でも、一番の対策は?

《他人との接触は極力避けること...》

これ、一部の人の間で拡大解釈されていませんかね?
特殊な職業の人を除き、日常生活において、他人と物品を共有する事や、 直接接触する機会はそう多くはないと思う。普通に節度ある行動をとり、各人がすべきことをすればいいだけ。


毎年、花粉症に苦しんでいる知人。
通勤電車の中。
目を真っ赤にして、鼻をグズグズさせていると、露骨に迷惑そうな顔をされたそうです。
「人を見たら泥棒と思え・・」か?
酷い話しですね。


木枯し紋次郎は、虚無感漂う表情で「あっしには、関わりのないことでござんす」と、他人との距離を置き足早に立ち去っていきます。しかし、そんな徹底した個人主義の紋次郎でさえも関わらずにはいられないのが浮世の義理。


一般的に人間関係において距離を近付けることは良いことだとされています。しかし、私はベタベタした人間関係が大嫌いです。面倒くさい。
寅さんこと、名優渥美清は名言を残しています。「孤立しているのはつらいから、つい徒党や政治に走る。孤立しているのが大事なんだよ...」と。


なんか、、、話があらぬ方向に行ってしまいましたね、私の悪いくせ(笑)。


何が言いたいのか?
今回のコロナ騒動によって、同調圧力のバカバカしさを感じたからです。
日頃、やれ、人間関係は大切だ! やれ、懇親だ、親睦だ! 濃密な人間関係を主張している人に限って、こういう時はやたらと他人を警戒する。


要は普通にしていれば良いのです。
日頃から、人間関係において大切なのは、ある程度の距離感です。
同調圧力の弊害。アットホームな集団に限って、イジメは多いのです。


目的に向かって、皆一丸になることは大切なこと。新型コロナウイルス終息に向って、今は協力しなくてはなりません。
でも、不安心理からの同調圧力を危惧する必要もあると思うのです。