天皇賞春といえば名優メジロマックイーンを思い出します。
この馬には、競馬の、血のロマンが詰まっている。
半世紀も競馬を観てきた私だが、メジロマックイーンの天皇賞制覇は本当に感慨深いものがありました。
父から子、そして孫へ。
父子3代天皇賞制覇を、全てリアルタイムで観てきたことは自慢してもいいだろう? 若い競馬ファンに羨ましがられることもしばしば。
メジロマックイーンの血は、オルフェーヴルやゴールドシップの母の父、つまりブルードメアサイアーとして、今でも脈々と受け継がれている。
これをロマンと言わずしてなんというのだろうか?
詩人 寺山修司は言いました。
必ずしも競馬は人生の比喩とは思っていない。その逆に
《人生が競馬の比喩である》
と思っているのである。
ファンは無自覚のうちに、競馬を通して自分の人生の追体験しているのかもしれない。
寺山修司の「人生は競馬の比喩である」という言葉の意味を理解するのは難しい。競馬歴の長い私でさえ未だ解釈が定まらない。
寺山特有の言葉遊びの可能性は高い。
だが、、長く競馬を観てきたものだけが、歴代の名馬に感情移入してきたものだけが見えるものがある。
ファンタジーかもしれないが、人生の方が競馬の比喩なのである。
説明は難しいが、想像の彼方でそう理解している。
どんな、ドラマが生まれるか...