オケラ街道の奇人

令和という斜面に踏み止まって生きる奇人。自称抒情派馬券師、オケラ街道に潜む。

いつも静かに笑っている男。オークス

本日は “第81回 優駿牝馬(オークス)”
府中東京競馬場で行われます。


オークスといえば、今から35年も前のレースを思い出します。

中島啓之という、ひとりの名騎手がいました。
1974日本ダービー、コーネルランサーで優勝した(大本命キタノカチドキがいた年)時のインタビューはあまりにも有名です。

アナウンサー「今の気持ちを誰に伝えたいですか?」

中島騎手「・・・」

中島啓之は、特定の人物の名前をあげることは出来なかった。多くの人に支えられてきたという配慮からである。
いつも静かな笑みを浮かべており、誰に対しても絶対に嫌な顔一つ見せたことがなかったという。

宮沢賢治の言葉を借りるならば。

雨にも負けず
風にも負けず
(中略)
決して怒らず
いつも静かに笑っている
...

そんな人柄だったと想像できます。


それから(ダービー優勝)11年後のオークスで、あの温厚な中島啓之が、5番人気ナカミアンゼリカに跨り鬼気迫る騎乗を魅せた。
結果は伏兵ノアノハコブネ(21番人気)の奇襲に遭い2着であったが、この時、彼は既に末期癌に冒されていた。
それから、ダービーを経て一ヶ月後に死去。享年42歳。

ナカミアンゼリカの鞍上で、彼はどんな気持ちであの鬼気迫る騎乗を見せたのであろうか?
吉永正人と共に、私にとっては忘れられない名ジョッキーであります。
中島啓之の名前は、オークス、ダービーが来るたびに思い出します。


さて、本日の「優駿牝馬(オークス)」
の予想。

先週のアーモンドアイと同じで、デアリングタクトがガチガチの鉄板焼

◎ デアリングタクト
これを一着固定の馬単

クラヴァシュドール
ヤマザクラ
サンクテュエール
リアアメリ
ホウオウピースフル
ウーマンズハート

500円×6点

以上