オケラ街道の奇人

令和という斜面に踏み止まって生きる奇人。自称抒情派馬券師、オケラ街道に潜む。

それを言っちゃァ お終いよ。

深夜テレビをつけると。


売り手「今回だけ限定です!」

タレント「えええ~~!」

売り手「なんと! 特別に○万○千円ですよぉ~!!」

タレント「 Σ(゚Д゚) どひえぇぇ~~ ! そんなに安くして大丈夫なんですかぁぁ~~!利益ありますかぁ~? 」


通販番組多くなりましたね?
売り手のことをバイヤーって云うんですかね?大袈裟ですね。
でも、売れっ子は年収億単位だとか...(本当かい?)
バイヤーも大袈裟なら、それをヨイショするタレントは輪をかけてわざとらしい。きっと、イライライライラしている視聴者も多いことでしょうね?
かつて、そこそこ売れていたタレントが、深夜の通販番組に出てヨイショしている姿を観ると情けない気分になります。でも、ギャラはいいらしい。


ふと、一人の “売·” の達人のことを思い出してしまった。
とてつもない、啖呵売の天才?


「結構毛だらけ猫灰だらけ、お尻(しり)の周りはクソだらけってねぇ。タコはイボイボ、ニ­ワトリゃハタチ、イモ虫ゃ十九で嫁に行くときた。 黒い黒いは何見て分かる。色が黒くて貰い手なけりゃ、山のカラスは後家ばかり。ねぇ。­色が黒くて食いつきたいが、あたしゃ入れ歯で歯が立たないよときやがった!。」

この口上から始まる天才バイヤーと言えば?
ご存知!われらがフーテンの寅さんこと、車寅次郎であります。

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寅さんは、あんなに売がうまかったのにいつも貧乏だったなぁ・・・。
今の通販番組全盛期なら、葛飾柴又に御殿が建ってるだろうね。
寅さんに較べれば、あのジャパネット高田社長がでさえ、とてもとても小物バイヤーに見えてしまう。
寅さんの売芸に視聴率はうなぎのぼり。ゴールデンタイム進出ですね?

ん...?
視聴率は高くても、寅さんのキャラが立ちすぎて、肝心の商品が安物に見えてしまうって?

それを言っちゃぁ、お終いよ!