名馬 Memories 王者編 Part①
https://okeraman.hatenablog.com/entry/2021/02/07/040354
からの続きです。
前回Part① は昭和篇でしたが、今回Part②は平成、令和篇。
「王者」の称号が似合う馬として、前回昭和篇では名馬3頭の名前を挙げました。
王者として昭和を締め括ったタマモクロスは、新たな王?として、その座をオグリキャップに譲った。
時代は昭和から平成へ。
ご存知オグリブームの到来から、平成競馬は始まりました。
しかし、、、
オグリキャップは王者であって、王者ではなかった。
昭和のシンボリルドルフもそうだったが、王者の称号では括れない、もっと違う何かを感じるからだ。
しかし、ルドルフには落ち着いた風格があった。オグリキャップは王者でありながら、挑戦者的なエネルギーも感じる。王者の称号を飛び越えている。
では、平成の王者は?
ここでも、私の主観ながら、昭和と同様3頭の名を挙げたい。
名優「メジロマックイーン」は、メジロ牧場総帥 北野豊吉(&ミヤ)氏の、メジロアサマ時代からの血と涙の結晶であり、競馬におけるロマン全てが詰まっている。
前回の昭和篇で、王者の風格といえば、最初に思い起こすのはスピードシンボリと述べましたが、その称号が最も似合うのはメジロマックイーンだと思っています。
菊花賞を制し、古馬になって春の天皇賞に勝ち、現役最強となると、王者として長く君臨し続けた。
その中には、オグリキャップ以来のスーパースター、帝王トウカイテイオーの挑戦を受けての完勝もあった。
春の天皇賞3連覇目は淀の刺客ライスシャワーに敗れたが、その後の宝塚記念、京都大賞典に圧勝、引退するまで名優であり王者であり続けた。
私は見ていて、これほどまでに安心感のある馬は歴代でも他に知らない。
まさに王者の振る舞い、風格。
三冠馬も凄いが、距離もコースも違う天皇賞春・秋を勝つのは相当強くなくては不可能だと思う。
オペラオーは、春、秋、春と三連覇なのだ。G1七勝、年間無敗記録等、その戦績は完璧。
それだけで充分王者である。
アントニオ猪木は「相手の力を9割引き出し10の力で勝つ」と語った。
テイエムオペラオーもそんな感じなんですよね?
苦戦?しながらも必ず勝つ!
ある意味、2着以下をブッちぎる大パフォーマンス以上の凄味を感じる。
オペラオーは具体的に王者の戦い方を演じて魅せた真の王者でした。
「キタサンブラック」
まだ記憶も新しい馬なので、その素晴らしい戦績を細かく述べる必要はないだろう。
530キロを超す雄大な黒光り(鹿毛?)する馬体。その繰り出される大きなストライドは迫力がありました。
落ち着きがありましたよね?
馬は群れを作って暮らす動物です。
そんな中に、威厳があり見るからにボスという感じのキタサンブラックが入ったら? 貫禄が違います。
王者の佇まい、雰囲気、風格がある。
これほど畏怖感のある馬はいない。
私の中での King of Kings (王者の中の王者)は、メジロマックイーンだとずっと思っていましたが、最近は、キタサンブラックかなぁ...とも感じます。
以上。
この3頭を、平成、令和の王者とさせて頂きます(主観)。
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名馬王者編。
私がリアルタイムで見た、王者の称号に相応しい名馬は。
スピードシンボリ
シンボリルドルフ
タマモクロス
メジロマックイーン
テイエムオペラオー
キタサンブラック
この6頭としましたが、異論もあるでしょうね?
例えば、ディープインパクト、ナリタブライアン、オルフェーヴルは?
という疑問。
ブライアンは3歳時に現役最強となり、これから王道を築こうという時に故障、半リタイア。
ディープインパクトは文句なしの強さであったが、勝ち方が容赦ない。えげつなく、自分勝手なレースをする。
私の考える王者像とは違うのです。
テイエムオペラオーのように、相手の個性を引き出して勝つということがない。王者の振る舞いではない。
オルフェーヴルも狂ったように強い馬であったが、時折気を抜いたりポカもあった。王者と云うには気性が荒く、数々のやんちゃぶりはあまりにも有名ですね。
ディープインパクトもオルフェーヴルも、王道というより世界を見ていた。
他にも、スペシャルウィークやシンボリクリスエス等も考えましたが、王者の称号を与えるには、どれも「帯に短し襷に長し」なんですよね。
私の考える王者像とは?
現役最強の座に就いたら、その座をしばらく安定して守る馬。
瞬間最大風速で圧巻のパフォーマンスを魅せる馬は結構いますが、マックイーンやキタサンブラックのように、故障もなく、王者として長く君臨する馬は歴代でも限られと思うのです。
王者の称号で、私が重視するのは「攻」の姿勢より「守」の姿勢。
そして、次期スターの挑戦を受けることも大切な役割ですね。
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女王は?
昭和のトウメイ、テスコガビー
平成以降では、ヒシアマゾン、エアグルーヴ、ウオッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタ、ジェンティルドンナ、リスグラシュー、アーモンドアイ、クロノジェネシス(現役)
本当ならば、第一にウオッカを挙げたいところですが、ファンを痺れさせた記憶に残る牝馬ではありましたが、安定感に欠ける。
ダイワスカーレットやブエナビスタは、威厳が必要な女王と呼ぶには儚い感じがするんですよね。
ヒシアマゾンは女王というより魔女の称号(笑)が似合いそうです。
歴代で女王の称号が似合うのは?
この3頭を挙げたいと思います。
私は自分の土俵でばかりレースをしていたアーモンドアイは認めたくなかったのですが、最後に後輩無敗三冠馬の挑戦を堂々と受け、圧勝した姿を見せられれば...。認めるしかない。
ここで、忘れてはならない女王を。
砂の女王ホクトベガ。
こんなに、女王の称号が似合う馬はいない。
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私の考える真の王者(女王)の称号
King of Kings キタサンブラック
Queen of Queens アーモンドアイ
番外 ホクトベガ
と、させて頂きます。
勿論、人それぞれが考える「王者の定義」は違うと思います。
ここで述べたことは、あくまで私の主観です。
数字ヲ基に記録を調べたわけでなく勝手な心象イメージです。
ご容赦下さい。
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名馬 Memories
前回と今回、王者編を2回に渡り書いてみましたが、次回は怪物編。
“ 名馬 Memories 怪物編 ”
(怪物と呼ばれた名馬たち)
で書いてみようと考えています。
しばらくは一般話題で更新すると思いますので。
名馬 Memories で更新する時期は未定です。