名馬 Memories 怪物編① 怪物と呼ばれた名馬達
https://okeraman.hatenablog.com/entry/2021/03/13/165208
名馬 Memories 怪物編② 怪物が咆哮していた時代
https://okeraman.hatenablog.com/entry/2021/03/26/051515
名馬 Memories 怪物編①②
からの続きになります。
そして、、、
昭和終わりから平成の幕開けに、地方笠松競馬から一頭の怪物が中央にやってきました。
マスメディアが積極的に「怪物」という称号で呼んだのはハイセイコー以来だったかもしれません。
「芦毛の怪物」
オグリキャップについては、単に怪物という称号では済ましたくない。
この名馬については、これ以上説明する必要はないでしょう。
オグリキャップ以降。
黄金の90年代、最も日本競馬が栄えた時代だったかもしれません。
そして、多くの名馬が登場。
メジロマックイーン
トウカイテイオー
ミホノブルボン
ライスシャワー
ビワハヤヒデ
ナリタブライアン
サクラローレル
ヒシアマゾン
マヤノトップガン
ダンスインザダーク
サイレンススズカ
スペシャルウィーク
エルコンドルパサー
グラスワンダー
エアグルーヴ
等々...。
どうでしょうか?この錚々たる面々。
驚くべき時代でしたね?
しかし、名馬=怪物ではありません。
タイプがあると思います。
この中で怪物的なものを感じるのは?
ミホノブルボン
ナリタブライアン
ヒシアマゾン
エルコンドルパサー
グラスワンダー
怪物は “ファースト・インパクト” が大切だと思っています。
レース経験を積むことによって成長才能が開花するのではなく、天性のポテンシャルで相手をねじ伏せる。
洗練されたものより荒々しい野性味あってこそ怪物だと感じます。
ミホノブルボン。
皐月賞、ダービーでの強さは魔物カブラヤオーを思わせ、そのカブラヤオーは夏を越せられなかったのに対し、ブルボンは菊花賞二着(三冠あと一歩)。
しかし、戸田式スパルタ坂路調教で鍛えに鍛えられた姿は怪物というよりサイボーグ。皇帝ルドルフが面白味のないマシンならば、ブルボンは面白く感情移入してしまうサイボーグ。
ナリタブライアン。
公に怪物という称号で呼ばれたのは、地方の怪物ハイセイコー、芦毛の怪物オグリキャップ、そして、このシャドーロールの怪物ナリタブライアンだけだと記憶します。
しかし、怪物というにはファースト・インパクトが足りなかったかな?
シャドーロールを付けてからの姿は怪物以外の何ものでもない。この馬も、怪物という単純なニックネームで済ますのは抵抗ありますね。
そんな全盛期のナリタブライアンと、有馬記念で真っ向勝負を挑んだのがヒシアマゾン。
昭和のトウメイ、テスコガビー以来の女傑が出てきたと思いました。
後に出てくるエアグルーヴのような洗練さはありませんが、あの豪快なレースっぷり。文句なしの女怪物=魔女と断じたいと思います。
私は、怪物のイメージある馬として、最初に思い浮かんだのは、キタノカチドキ、トウショウボーイ、そして、グラスワンダーだったんですよ。
とにかく、ファーストインパクトが強烈だった。
凱旋門賞で、世界のモンジューと争ったエルコンドルパサーもそうですが、インパクトという点ではグラスワンダーでした。どちらも本当に強かったと思う。でも、、、マル外ということもありますが、マルゼンスキー同様、怪物というよりエイリアンかな?
そして、21世紀になると怪物は少なくなった。それは、競走馬の育成方法が進歩したのが大きいと思う。
皆、洗練されていったように感じる。
シンボリクリスエス
キングカメハメハ
ディープインパクト
オルフェーヴル
実績的には怪物でしょう?
でも、怪物というには何かが違う。
これらに感じますね。
21世紀の名馬に関しては、記憶も新しく細かい説明はいらないでしょう?
皮肉なことに、怪物は少なくなったのに、近頃のファンは怪物を求めているのか? ちょっと派手なパフォーマンスを見せれば、すぐに怪物扱いする傾向が強くなってきたように感じます。
しかし、真の怪物は歴史に選ばれた名馬。大抵はメッキが剥がれるか、途中リタイアするのです。
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思いの外。
王者編と違って、怪物編は候補が多いですね?
名馬 Memories 怪物編
次回は「名馬 Memories 真の怪物は?
そして、天才編へ」(更新日未定)