ビワハヤヒデは自信があった。
「自分が最強である!」と....。
しかし、、、ゴール前であの馬が襲いかかってきた。
『天才はいる。悔しいが....』
ビワハヤヒデは心の中でそう呟いた。
名馬 Memories このシリーズ。
王者編
King of Kings キタサンブラック
Queen of Queen アーモンドアイ
怪物編
King of Monster トウショウボーイ
Queen of Monster ヒシアマゾン
としてきましたが、これはかなりの主観。独断と偏見に基づいたもの。
異論はあるかと思います。
そして、今回の天才編。
もう、簡単なんですよね。
多少の異論はあるかと思いますが、大多数の競馬ファンは納得すると思う?
否、思いたい。
King of genius トウカイテイオー
Queen of genius ダイワスカーレット
そして、次点としてテンポイント
テンポイントに関しては、以前「テンポイントは呪われた文学である」で、多く語っているので、ここではいいでしょう。又、成長しながら最強の座についたテンポイントより、天賦の才という意味ならトウカイテイオーだと思う。
天才について語るということは、トウカイテイオーを語るということ。
トウカイテイオーは、アマデウス・モーツァルトである。ヴィンセント・ヴァン・ゴッホである。
そして「蝶のように舞い、蜂のように刺す!」モハメド・アリこと、カシアス・クレイである。
天才は常にドラマチックであり、苦悩するのである。
天才トウカイテイオーほど、具体的に栄光と挫折を体現した名馬はいない。
今週はオークスですね。
そして、来週はいよいよ国内最高峰のビッグレース。
日本ダービーが行われます。
私は日本ダービー史上、最も強い勝ち方をした名馬は、昭和ではカブラヤオー、平成ではトウカイテイオーだと思っています。
しかし、カブラヤオーは魔物が取り憑いたような、破滅的な、顔面を朱に染めるような走りに比べ、トウカイテイオーのそれは大外から軽く流し、涼しい顔で楽勝。そんなイメージでした。
“ こいつは父ルドルフを超えた!”
そう感じたファンも多かったと思う。
三冠確実と思われたものの故障。
そこから天才の苦悩が始まるのだ。
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一旦、トウカイテイオー伝説から離れよう。
天才といえば、牝馬ではダイワスカーレットを置いて他にいない。
常に目標にされる逃げ馬。
そんな中で勝ち続けることの難しさ。
「自らペースを作り逃げ切る。逃げ馬こそ最強の証」
観ている方は、捕まるのではないか?と、ハラハラドキドキする。
天才特有の、緊張感を観ている者に与えるダイワスカーレット。
Queen of genius 間違いないでしょう?
トウカイテイオー、テンポイント、ダイワスカーレット以外に、天才の片鱗を感じた馬は?
主観的ながら、ハギノカムイオー、サッカーボーイは天才肌でしたね。
僅か3戦目でダービーを勝ったフサイチコンコルド。
フジキセキは競争生活があまりにも短く判断がつきません。
芝もダートも強かったアグネスデジタルも一種の天才でしょう。
サイレンススズカも天才タイプかもしれませんね。
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トウカイテイオーに戻ります。
天才は苦悩する。
ひ弱さと儚さと、、そして、とんでもないことをやらかす。
そして、春の天皇賞で、現役最強、王者メジロマックイーンに挑むのであった。競馬史上最高のドリームマッチ。
天才編というより、トウカイテイオー編になってしまいますが、次回に続きます。