オケラ街道の奇人

令和という斜面に踏み止まって生きる奇人。自称抒情派馬券師、オケラ街道に潜む。

酒とウマの失敗

「そんなに理性が強くて楽しい?」

大昔、ちょっと付き合っていた女にそう言われたことがあります。
要するに “面白味のない男” って、彼女は言いたかったのでしょうね。
自分で言うのもなんですが、私は自他共に認める真面目人間? まぁ、真正の真面目とは度合が全然違いますが、どちらかと言えばそうで、とにかく自分でも嫌になるほど自制心の塊。

ここで言う自制心とは、己に厳しくストイックというポジティブなイメージではなく、ネガティブな、、つまり臆病なのだと自覚しています。

『飲む・打つ・買うは男の甲斐性』
なんて言葉がございまして。

私は照れ性なので、「買う(艶話)」に関しては触れません。
ご想像にお任せします(笑)。

「博打(競馬)や飲み歩きをするお前の、どこが真面目男なのだ?」
という声が聞こえてきそうですが、自制心が邪魔をして、案外保守的で全てにおいて中途半端なのです。

「飲む打つ買うの道楽の限りを尽くせば、器の大きな人間に成長出来る」
という言葉が本当ならば、だから私は甲斐性がないのでしょうね。
否々、それは遊び人の言い訳でしょう?『酒は百薬の長』とはよく言いますが、『されど万病の元』という続きがあるのです。意外と続きを知らない人が多い。

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飲む打つ買うは男の甲斐性。されど、大失敗(人生アウト)の最大要因。


私は競馬というギャンブルが大好きと思われているかもしれませんが、ギャンブラーではないですね。
競馬というスポーツが好きなだけで、大きなリスクを負う買い方はしません。絶対に冒険はしない。
酒席でも、これ以上飲むとヤバイぞ!
いつもより口数が多くなって、変な人状態になってるぞ...と、冷静に見つめているもう一人の自分がいます。
そこで、がっちりガードを固め本来の自制心を発揮する。
場合によっては、理由を付けて帰ってしまうこともしばしばでした。

「そんなに理性が強くて楽しい?」

彼女にそう言われた時は、そんな風に見られていたんだ?...と、正直、ちょっとショックもありましたね。
そんな性格なので、この日記のタイトル『酒とウマの失敗』で書き始めましたが、大きな失敗はないですね。
小さな失敗は無数にありますよ。例えば、以前『ホッピー通り☆泥沼男』のタイトルで書いたようなこと等。それを一つ一つ記すのは長くなるので、今回はやめておきます。


器の大きな人間にはなれなかったが、大きなリスクは決して負わない。
そんな人生になっちゃったな。。。


とはいっても、道楽は殆どせず、インドア的な真正マジメ人間からすれば、私などはかなりの道楽者?
どこかで遊び人に対する憧れがあるのでしょう。寅さんみたいな。



最後に、色っぽい話は苦手なのでご想像にお任せします。と、先程書きましたが、一つだけ。


「お前は、噛みつき魔フレッド・ブラッシーかよっっっ!」

ふたりとも酔っていたのは確かだが、あの最中、女はおれの首筋(鎖骨辺り)をガブリ!と噛みついた。
「うわ!」と叫び、首筋は歯型とまではいかないが内出血。

当然冷めますよね?
急に無口になり、黙ってしまったおれに向かって彼女は言った。

「怒ってるでしょ!」

と、逆ギレする始末。

そうじゃないだろ!
すんごく痛いし、内出血してるんだよ。
怒ってる? 違う、お前怖いんだよ!
ドラキュラじゃあるまいし。


しばらくは、あの傷口を隠すのは大変だった。みっともないですねからねぇ。
今となっては懐かしい思い出です。


すいません!下ネタは苦手です。

もう二度としません(笑)。