オケラ街道の奇人

令和という斜面に踏み止まって生きる奇人。自称抒情派馬券師、オケラ街道に潜む。

ありま きねん。

「すいません、、あれ、観月ありさですよね?...」

銀座にあった「天狗」という酒場にて、隣席にいたOL風の美女2人組が、唐突にそう話しかけてきた。
目の前に現れた有名人に、そのサプライズ感を他の人と共有したかったのでしょうね? 私たち男3人は、有馬記念の反省会という名目で一杯やっていた。

だが、そこにいたのは観月ありさではなく、牧瀬里穂だった。

観月ありさじゃないですよ。牧瀬里穂だと思うんだけど。」

「ああ、、牧瀬里穂ですね...」

すると、牧瀬里穂の後ろから、少年隊の東山紀之がやってきた。
美女2人組の目はキラキラしている。
ちなみに、そこにいたのは牧瀬里穂東山紀之だけではなく、取り巻きというかスタッフらしき数人も一緒だったので、お忍びというわけではない。

牧瀬&東山 一行が去ったあとも、興奮冷めやらず、しばらく美女2人組とも話が弾み、私たち男3人に下心が出てきたのは当然のことだが、みんな不器用なのでそれ以上のことはなかった。

それより、目の前にいた牧瀬里穂
いい女だったな、、大ファンなのだ。


1991 12/22 第36回有馬記念

優勝はダイユウサク
この馬を思い出す度、大波乱を演じたこのレースと、その後の反省会で牧瀬里穂&東山紀之を見たこと、そして美女2人組と仲良くなったことを思い出すのです。
あのレースは、有馬記念史上最大の波乱になるのかな? その翌年のメジロパーマーの逃げ切りも驚いた。

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以下は主観に基づき回顧します。


有馬記念の記憶は、スピードシンボリvsアカネテンリュウから始まり、もう半世紀以上になる。
当時、まだ小学生だった私は、プロ野球ONに匹敵するほどアカテン好きだったので、王者Sシンボリは、まるで吉良上野介のように憎かったな。

有馬記念史上最高の名勝負といったら、何と言ってもTTG決戦。
TTの強さに恐れをなし? 回避する馬続出の中、たった8頭立て事実上のマッチレースでありました。

「名勝負とオールドファンはいうけれど、あんな単調なレース、何処が名勝負なんだよ?」

後世の若いファンが、そう皮肉を込めて宣う。冗談じゃあない!その時代の空気を吸わずして、ビデオで観ただけで何が分かるというのだろうか?
あんな緊張感のあるレースはない。私などは、ファンファーレが鳴ってからゴールするまで、ずっと息ができなく死ぬかと思った程だ(笑)。
あれは、競馬版 力石徹vs矢吹ジョーで、あしたのジョーの世界観なのだ。


オグリキャップトウカイテイオーの、復活ラストランは胸が熱くなりました。ファンタスティック!
あの感動は何度も書いているので、これ以上多くを語る必要はないですね。


気性に問題があり、臆病でもあったナリタブライアンは、覆面をつけて変身した。まるで、仮面貴族ミル・マスカラスのようにスカイ・ハイ! 魔王となったブライアンは三冠馬となり、暮れの中山、有馬記念で大魔王となった。
そんなブライアンにガチンコで挑んだヒシアマゾンの姿も、勇敢なアマゾネスのようで忘れられない。


有馬記念
印象に残るレースは数え切れない。

あのディープインパクトが、国内で唯一敗れたのが有馬記念であり(ハーツクライ優勝)、シンボリクリスエスオルフェーヴルの鬼のような強さ。
ダイワスカーレットの鮮やかな逃げ切り勝ち。ゴールドシップの驚愕の大まくり。キタサンブラックのラストランにも感動しましたね。



まだまだありますが、長くなるのであの年の有馬記念を最後に。


1999年7か月
空から恐怖の大王が来るだろう
アンゴルモアの大王を蘇らせ
マルスの前後に首尾よく支配するため


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世紀末 1999年。

空から恐怖の大王がやってくる?

東海村で臨界事故はあったが、地球滅亡しないでやんの(笑)。
あれを本気で信じた人いるのでしょうか?

20世紀最後の有馬記念を勝ったのはグラスワンダースペシャルウィークとの一騎打ちでありました。

これも名勝負中の名勝負!

当時、アンチ武豊だった私は、河内洋騎乗のメジロブライトを応援。馬券的に的場均とは相性が悪かったので、グラスワンダーも買わなかったのです。

このレースの5日前。

競馬の神様、大川慶次郎さんが亡くなった。大川さんは「グラスワンダーが勝つだろう」と予想していたそうだ。
しかし、レースを見ぬまま逝った。
私はこの人が大好きだった。

これが、恐怖の大王の正体だったのかもしれないですね。

グラスワンダーの記憶と、大川慶次郎さんの記憶は繋がる。




さて、今週は、2021年有馬記念が行われます。

女王クロノジェネシスのラストラン。
そのフィナーレを飾るか?
それとも、エフフォーリアやタイトルホルダーが世代交代を為すか?
個人的には、あのタマモクロスからオグリキャップのような、見事なバトンタッチを見たい。

エフフォーリアが勝てば文句なし?の年度代表馬
クロノジェネシスが勝てば?

物議を醸した1999の年を思い出しますね? 国内で走っていない、エルコンドルパサーが、スペシャルウィークを抑えて年度代表馬になりました。

その前例からラヴズオンリーユーになる可能性もあります。


有馬記念当日をドキドキしながら待ちましょう。


んん~! このブログを書くにあたり、歴代の名馬を検索すると、萌え?と言われる変なマンガ画像ばかり出てきて愕然とし、鬱陶しくて仕方ない。。。(ウマ娘)
ファンの人はごめんなさい。