オケラ街道の奇人

令和という斜面に踏み止まって生きる奇人。自称抒情派馬券師、オケラ街道に潜む。

孤酒考。

夜だ!
一人酒を飲んでいると(晩酌)、たまに変な人になってしまうことがあった。
現在はそんなことはないので、過去形になるのだが、絶対他人には見せられない素の自分の姿がそこにはあった。
世間ではそれを酔っ払いという。

勿論、40を過ぎればそんな元気はなく、静かに飲んでいるのだが、30代までの若い?頃は酷いものだった。
酔った勢いで、唄う! 踊る! チャンスに打てないジャイアンツの選手や、つまらないことを言う芸能人や文化人に暴言を吐く。寅さん等の喜劇を観ては大声で笑い、お涙頂戴的な映画やドラマで簡単にすぐ泣く。そりゃあ、、賑やかですよ、実際。

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そんなみっともない自分は、家族、友人、知人の前では絶対に晒さない。
当たり前だ! あんなもん見られたら、恥ずかしくて外を歩けなくなる。

以前このブログでも書きましたが、私は異常に理性が強い。
人前での私は、めったに感情をあらわにすることはない。
他人の領域に踏み込むことはないし、逆に踏み込まれるのも嫌だ。
私はモスラのように頑丈な殻を持っているのです。
しかし、一人で酒を飲んでいると(他人の目に触れない場)、その殻をバリバリ破る。まさにモスラと化す。

孤酒で変な人になってしまうのは、外で自分を抑えている反動なのかな?
内弁慶? 違うな、、孤弁慶。
でも、酔って他人に絡む酒は最低だと思うので、孤酒一人変人状態の方がずっといいですね。
こんな私だって、他人と飲んで変人(酔っ払い)になりそうな時も稀にある。

( あ、、いつもより口数が多くなってるぞ...。危険信号だ!)

そうなると「お開きにしようか?」と、周囲を促し、撤収しそうな雰囲気にない場合は何か口実をつけて帰る。
そういう点は潔癖症なんですね。

中島らも『今夜すべてのバーで』
吾妻ひでお『アル中病棟』

どちらかだと思うが “自分自身と向き合う酒が一番依存症になりやすい” との一文がありました。
中島らも吾妻ひでお 両氏とも、酒でとんでもないことになりましたからね。らもさんなんか、酔って階段から転落死という見事な最期。
飲んで脳ミソは騙せても、内蔵、、身体は悲鳴を上げます。
否、過度の飲酒は精神にも異常をきたします。合法ドラッグなのです。

「酒の愉しみは一人酒にある」

日頃私はそう言いますが、本音だろうか? 宴会等のうるせえのが嫌いなのは間違いないが、飲み相手がいない強がりかもしれませんね。
やはり、気心の知れた人、2~3人で飲むのが一番楽しい。

あ、、最初の方で、孤晩酌だと唄ったり、踊ったり、暴言吐いたり、泣いたり笑ったり。
独り酒乱状態みたいに書きましたが、それはブログ用でわざと大袈裟にしたのであって変な想像はしないで下さいよ。あれじゃバカですよね?
でも、真夏の暑い時期に、生ビール&枝豆、全裸一人ナイター中継観戦をしたことはあります(笑)。

他人目がなければ、誰もが身に覚えのある普通のことですよ(笑)。


今回のブログ更新はネタがないので、取りとめのないことをつれづれと。
失礼しました。

来週の更新は、また競馬ネタ。
幻馬伝「幻の最強馬列伝」予定。