部屋の片隅にチグサの存在を感じた。しかし、それはまだ忘れることの出来ないチグサへの残想だ。あの日、西船橋から武蔵野線に乗ると窓景色の向うからチグサがおれに向かって手を振っていた。どんどん車窓から後ろ後ろへと遠ざかるチグサ。あれは、おれの幻…
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