オケラ街道の奇人

令和という斜面に踏み止まって生きる奇人。自称抒情派馬券師、オケラ街道に潜む。

病の化身

このご時世だからなのだろうか?
怖い夢を見た。

私は部屋でくつろいでいる。
プ~ン プ~ン プ~ン ...
蚊が、私の周囲を飛び回っている。
部屋は広いのに、わざわざ、くるくると小さい円を描きながら蚊は耳元に迫ってくる。
イラ イラ イラ... 怒り心頭の私は、新聞紙を片手に立ち上がると、部屋中、蚊を追いかけ回す。

そこまでは日常の光景だろう...

蚊の背後に、ゆらゆらと透明な湯気みたいなものが立ち上がり、それが薄ぼんやりとした人のような形に変化したのだ。

〈これは、新型コロナウイルスの化身なのだ・・・〉

夢の中の私はそう理解すると、ゾクリ...と、その非日常に恐怖した。


蚊媒体の感染症があることは知られており、それに現在のコロナ騒動を結びつけて、こんな変な夢を見たのだろう。それにしても現実のコロナは、世界的なパンデミック。最初は甘く見ていた私も、シャレにならない段階に来て、政府の無能、無策ぶりを見ていると、頭も重くなり深い無力感に襲われる日々である。


先程の飛び回る蚊の背後で、人体形に立ち上がる湯気の夢からの連想。

むかし、マラリアだったかな? それが、女の人に姿を変えて現れる話を何かの本で読んだ記憶がある。
それが、当時の私にはトラウマになるほど怖かったのだ。

擬人化された、、、病の化身。

黒いコートに中折れ帽を被った、新型コロナウイルスの化身が、電車に乗ってきて、ニッコリ挨拶などをされると、、その日からコロナ細胞の侵入が始まるのではあるまいか?

少しこわい・・・。