オケラ街道の奇人

令和という斜面に踏み止まって生きる奇人。自称抒情派馬券師、オケラ街道に潜む。

あっち側世界への誘惑

新型コロナウィルス騒動。

当初は単なる中国武漢市の風土病だ!風邪に毛が生えた程度、インフルエンザの方がずっと怖い、すぐに収まるよ、、と、楽観的な人も多かったと思います(私もそうでした)。
しかし、ここへ来て、まさか、まさか、、の、世界的パンデミックから、その不気味な影は自分の周囲にも及び、否、既にすぐ近くに存在しています。得体の知れないものへの恐怖。人々は不安に駆られる日々だと思います。


このように、人々の間に不安が広がると必ず出てくるのが「これも神が与えた試練」等と、宗教的なものに救いを求めたり、ヒーリングやスピリチュアル的な精神世界に傾倒してしまう人たちです。愚かですね。
必ず出てきますよ、カルト宗教や胡散臭い自己啓発セミナー等の詐欺行為。

宗教、占い、霊感、自己啓発等々、中には、稀にまともなものもあるかもしれませんが、私はそんなトンデモ精神世界が大嫌いです。
血液型占いや星座占いを会話の糸口として話題にするだけならいいのですが、中には、本気で信じてしまう人も散見されます。そんな、あっち側の世界に簡単に踏み込んでしまう人を見ると、“大丈夫かい?”と、何か危うい印象を受けてしまいます。

まぁ、宗教やスピリチュアルな癒やしを求める人は論外で少数でしょうね。


私が嫌だなぁ...と思うのは、近ごろ流行りなのかな? 自己啓発的なもの。
勿論、自己啓発することは大切なことではありますが、それを利用した“限りなく詐欺に近い”もの。
書店に行くと、よく見かけますよね? ビジネス本、自己啓発本

「あなたを幸福にする○○の方法」
「○○に学ぶ組織管理術」

こういう類の本です。
あきれたことに、そういう本はけっこう売れているらしいのです。
私には宗教、スピリチュアル本と同様に洗脳本のように感じるのです。


そういえば、昨今(昔からかな?)、戦国武将や幕末志士等の歴史上の偉人、あるいはスポーツ界の名監督等を組織管理法や人材活用術の面から過剰に論じる向きがあります。
あれはいったい何なのだ。あんなのに感心する人間がいるのだろうか?
もっと、歴史やスポーツのロマンを想像力を働かせて、単純に愉しめばいいではないか。彼らの功績、その物語を企業社会になぞられ見立てられるとき、得られるものよりむしろ失われるものの方が多いと思うのだ。

《ん! また、私の悪いくせ?
話が違う方向にいってるような》

とにかく、世のインテリと言われる(言われたい)人たちは、何でもかんでも、すぐに政治や企業、組織のあれこれ、つまり経済と結びつけたがるが、あれは本当に悪い癖である。

本来、風土病に過ぎなかった?新型コロナウィルスが、世界的な流行に至ったのは、経済至上主義によるグローバル化が招いたものだと思う。
人類のすぐに経済に転化したがる傾向は考え直す時期なのかもしれません。

金の亡者、、詐欺師が、貴方の不安感に付け込み、あっち側の世界へ甘く誘って(いざなって)きますよ。