オケラ街道の奇人

令和という斜面に踏み止まって生きる奇人。自称抒情派馬券師、オケラ街道に潜む。

極私的 史上最強馬考 Part 4

「極私的史上最強馬考 Part1」
https://okeraman.hatenablog.com/entry/2020/07/09/044128

「極私的史上最強馬考 Part2」
https://okeraman.hatenablog.com/entry/2020/07/21/063402

「極私的史上最強馬考 Part 3
https://okeraman.hatenablog.com/entry/2020/08/11/035929



史上最強馬を考えるのは実に難しく面倒くさい。
今回で、無理矢理、簡単適当?にして終わらせます。

どの馬が史上最強か?
そんなもんは、誰にも分かりません。
有り触れた言い方になるけれど、ファンそれぞれの心の中に最強馬がいればいいんです。
「なぁ~んだ・・・」
という結論ですね。


名馬の価値というものは、記録のみで決まるものではないと思います。
確かに三冠馬やG1七勝することは大変なことだけど、後世にどれだけ爪痕を残せたか? ファンの記憶に残り、語り継がれるか...。


個人的に大きく歴史を動かしたな、、と思う名馬は?

競馬=賭博と、世間からまだ白い目で見られていた時代。1973年、地方競馬から一頭の怪物が中央にやってきた。
あの狭い、鉄火場時代の中山競馬場に、12万人以上の大観衆を集めた。
たった一頭の競争馬の中央デビュー戦、それも単なるG2レースにですよ。
彼は競馬場の景色を一変させた。殺伐とした賭博場から、家族みんなで楽しめるレジャーの舞台に変えた。

あの日を起点に、世間の競馬に対する目は変わったと思う。
そして、今日の競馬人気に繋がった。
そういう意味では、ハイセイコーこそ後世に最も大きな影響を与えた名馬なのだと思う。

ハイセイコーの蒔いた種は、後年、あのオグリキャップによって花開くことになる。マスコミの先導によるハイセイコーブームと違い、オグリブームは自らの走りによってファンが感動したものだ。

有名な有馬記念オグリラストラン。
その後に起こるオグリコール。
あれは、日本競馬史上、最もファンタスティックな光景であると思う。


テンポイントは、多くの競馬ファンに辛い思い出を残した。1978 粉雪の舞い散る日経新春杯からの闘病生活。
あの悲劇を教訓に、レースにおける負担重量の見直しが行われ、そして、獣医学も大きく発展した。
流星の貴公子テンポイントも、後世に大きなものを残してくれたのだ。


受精能力が乏しく、種無しスイカと揶揄されたメジロアサマの遺伝子を残したメジロの総帥北野豊吉氏の情熱。
メジロアサマの血は、後にマックイーンに、そして、オルフェーヴルゴールドシップに繋がっていくのです。



多くの名馬を観てきました。
シンボリルドルフディープインパクトのような馬はこれからも出てくるでしょう。でも、ハイセイコーオグリキャップテンポイントのような馬はどうなのでしょうね?


.......

ここまで、史上最強馬考を極私的ながら述べてきましたが。。。

何か、、心に引っかかるものがあるんですよね。


リアルタイムでは観たことありませんが、後世のどんな馬も彼を超えていないと、私は気付いています。
記録はシンボリルドルフディープインパクトが超えました。
記憶面でもオグリキャップが超えているでしょう。

でも、何かが足りない。
ハイセイコー以前、彼は荒れた大地を黙々と耕していたのです。


日本競馬史上、最も偉大な名馬は?

シンザンである。

理由は分からないが、そんな気がする... 否、自信を持って断言できる。

絶対に、後世に語り継がなければならない最高峰の名馬。
シンザンの物語について、色々調べてみようと思う。