他のスポーツや芸能関係でもそうなのだが、史上最強(最高)論争って昔からよく議論されることだけど、それに違和感を持つ人は結構いると思う。
ここでは競馬に限定。
「クリフジだ、シンザンだと言っても競馬発展途上時代の馬、現代なら一冠も獲れない。下手すりゃ未勝利」なんて声をよく聞きます。
そんなのは当たり前のことで、前時代の育成技術、調教方法をベースに更に積み上げていくのですから、逆に退化すれば競馬は滅びてしまう。
NPB世界の王貞治さんは「今の時代なら僕はベンチ入りさえ無理...」なんて仰ってます。流石人格者?です。
歴代の名馬を比較するならば同時代における相対的な実力・革新性で議論するべきだと思いますね。
シンザンvsイクイノックス、どっちが強い?なんて比較は意味がない。
かのアイザック・ニュートンもこんなことを述べている。
「私が遠くを見ることができたのは、巨人たちの肩に乗っていたからです」
これが全てだと思います。
このブログでの競馬ネタ。
王者篇、怪物篇、天才篇、アイドル(人気)篇、幻の○○篇等を書いてきましたが、歴代の名馬を思い返した上で最も盛り上がる課(話)題は?
「アナタにとって歴代で最も好きだった名馬は...」
要するに最も感情移入した馬は何か?じゃないかな。
好きと感情移入は微妙にニュアンスが違いますがそんな気がします。
私にとっては?
文句なしにミスターシービーです。
土曜の午後。
雨で出歩けないので、部屋で本を読みながらぼうっとしていると、いきなりミスターシービーという文字が目に入ってきました。
ブログでのネタが尽きてきたので、丁度いいや、ミスターシービーのことでも書こうかと思い至りました。
私にとって感情移入する馬の基準は、その馬が走っている間、どれだけ心臓ドキドキするか、、かな?
それを最初に感じた馬はアカネテンリュウ。この馬に関しては過去に何度も語ってきたので詳しくは触れませんが
最初に好きになった馬は初恋と一緒でいつまでも忘れられない。
競走馬であっても、他の憧れスポーツ選手であっても、芸能人にしても、最初に興味を持ち始めた頃に好きになったものが一番ですよね?
あの頃は感受性が強かったので、後年いくら魅力的な存在が現れても超えられない。思い出は美化されますから。
アカネテンリュウ以降ではハイセイコー、トウショウボーイかな?
大人になって偏屈になった私ならば、ハイセイコーのようなマスコミ主導でブームになったミーハー馬?は絶対好きにならなかったでしょうね。
当時中学生だった私は本当に素直な少年だったと思います(笑)。
TTG現役時代、私はテンポイント(関西馬)より、トウショウボーイ(関東馬)の方がずっと好きだったんですよ。
テンポイントが好きになったのは、その後の悲劇から感情移入を抱くようになってからだと思います。
グリーングラスも含め、TTG時代は私にとって特別の時代。
それがミスターシービーにつながる。
シービー以降では?
オグリキャップも好きでしたが、ドキドキするようなことはなかったな。
ハイセイコー時代の素直だった私ならば夢中になったと思います。
オグリを本当に好きになったのは、あのラストランの感動で震えてからですね。ある意味、テンポイントと同じようにそのストーリーでの感情移入。
案外、感情移入できる馬は少ない。
競馬観戦キャリアが長くなると、どうしてもそういう気持ちになれない。
シービー以降ならば?
案外、私もミーハーですね?
あ! ゴールドシップさんも大好きでしたが、この馬はドキドキ感より “何をやらかすか?” という期待感。
勿論、他にも脇役的好きな馬はいっぱいいましたが、それは「頑張れ!」と応援はしても、勝っても負けても冷静に見ることができました。
「勝ってほしい」と祈るような気持ちで心臓バクバクで観た馬は?
ハイセイコー
トウショウボーイ
ミスターシービー
トウカイテイオー
ナリタブライアン
ブエナビスタ
この7頭だけかもしれません。
こんなドラマチックな馬はいない。
私はこの馬を思い出すと、麻生よう子『逃避行』という歌も思い出す。
ミスターシービーについては次の更新に続きます。