オケラ街道の奇人

令和という斜面に踏み止まって生きる奇人。自称抒情派馬券師、オケラ街道に潜む。

球星伝『お~~~い、のび太よ!』

越谷レイクタウン近辺をウォーキングしていると、中川近くのグラウンドで子どもたちが野球をしていた。
ちゃんとした試合であり、この蒸し暑い中 “ガキは元気いいなぁ” と思いながらそのままネット裏で観戦。
コンビニで買ったペットボトルのウォーターをごくごく飲む。私は野球少年を見ると無性に嬉しくなる。

 

 

 

元気の良さそうな少年バッターが空振りをすると、キャッチャーをしているやや小柄の少年が後逸。
バッターは一塁ランナーに向かって大きく腕をまわし “まわれ、まわれ!” のアクション。
キャッチャーがボールを追ってまごついている隙に、すばしっこそうな少年ランナーは二塁を過ぎ三塁まで到達してしまう。それを見ていた監督らしき大人(30〜40代?)が頭を抱えている。それでも怒鳴りはしない。

次の展開。
バッターの打球は平凡なファーストゴロ。ファーストの少年は軽いファンブルするも必死に一塁ベースを踏む。

「ホーム、ホーム!」

監督?が叫ぶ。
三塁ランナーの少年は果敢にホームに突っ込んできた。ファースト少年はキャッチャーに向かって投げた。

一瞬の判断遅れ?

 捕球したキャッチャーがランナーにタッチするより先に生還されホームゲッツーの失敗である。
こういう地味な攻防が面白いのだ。

また、監督?が頭を抱えた。

しかし、今の監督はやさしいな。
決してミスした少年を怒鳴らない。
それもそのはずで、今は精神論等色々と煩いし少年たちの親御さんも応援しに来ているのだから。

それはどうでも良い。


やっぱり、野球って素晴らしい。
とくに子どもたちの野球は観ていてとても癒やされる。
彼らのプレーする姿は美しいのだ。

ふと、自分が少年時代だった頃の三角ベースボールに思いが及ぶ。

目の前の少年野球に対する違和感?

全員お揃いのユニホームで、設備の整ったグラウンドで大人の監視のもとでプレーしていて楽しいのか?

 

お~~~い、 のび太ジャイアンスネ夫! 君らは滅びたのか?

お~~~い、カツオ!中島くん!
君らは幻想に過ぎないのか?


野球は遊びだった。

皆、学校から帰るとランドセルを放り投げバットにグローヴを刺し私服で出かけて行った。
土管の置いてある原っぱだった。
人数なんか集まらなくても三角ベースボールとか色々工夫して遊んだ。皆、のび太ジャイアン、カツオだった。

そこに指導者と称する大人が介入すれば遊びではなくなる。
大人は邪魔者でしかないのです。

野球少年はまだいる。
でも、遊びの文化ではなくなった。


みんな、キャッチボールしよう(笑)

 

野球ネタは「球星伝」

競馬ネタは「幻馬伝」

に統一しています。

(検索が楽なので)